SAP BI で経営の意思決定を促進! 経営判断を支援するBIツールをご紹介(vol.32)

2021.6.15

近年ビッグデータの活用やデータドリブンな経営手法が注目を浴び、データの重要性が高まっています。
それに伴い、膨大なデータを分析し、適切な意思決定を支援してくれるBIツールを導入している企業が増加傾向にあります。

今回は、経営者の意思決定を促進可能なSAP BIツールをご紹介します。
※SAP製のBIツールは別の記事にてご紹介しているため、今回はサードパーティー製品をご紹介します。

BIツールとは? 経営戦略上の意思決定を促進

BIツールをご存じの方は多いと存じますが、改めておさらいすると、BIツールの導入目的は、企業が持つ様々なデータを蓄積・分析・加工することで、企業戦略や経営等の意思決定に資する判断材料を提供することかと思います。
昨今では、業務上取得可能な各種データをもとに、経営・マーケティング・人員配置などの意思決定を行う「データドリブン経営」と言う言葉が当たり前になるほど、BIの活用が重要視されております。
日々刻々と変わりゆく経営環境に適応すべく、大量のデータをBIツールで分析することで、意思決定のスピードを向上させることが可能となります。
もはや、BIツールは企業経営において必要不可欠な存在と言えるでしょう。

■経営判断に資するSAP ERPから抽出可能な3つのデータの種類
経営判断に役立てるためのデータの種類(=どのような業務やシステムからデータを集める必要があるのか)を知っておくことも大切です。すべての業種に共通する経営データとして主に以下3種類が挙げられます。

  • 財務/管理会計(会計システム)
  • 販売管理(販売管理システム)
  • 購買/在庫管理(購買システム、在庫管理システム)

財務会計システムは、業務に関する会計であり、企業が商品を調達する際の資金、または従業員に支払う給料などを処理します。経理が会計処理や計上を行う際に使用します。
管理会計システムは、主に内部への報告書を作成するときに使用します。部門単位の業績管理や間接費の管理などが主な目的となっています。

販売管理システムは、注文を受けてから商品を出荷するまでを管理します。どの企業やどんな人に注文を受けて出荷するのかを確認しましょう。また、出荷製品や請求書のフォーマットの送付先も管理する必要があります。

購買システムや在庫管理システムは、発注先や発注先の値段/在庫数などを管理するツールであり、仕入れや在庫に関する処理を自動的に行ってくれます。

このようにそれぞれの業務ごとに特徴があり、業務を管理するシステムからデータを集め、経営判断に役立てます。
※その他、製造業であれば、生産/プラント管理(生産管理システム、プラント管理システム)なども対象となります。

企業経営におけるBIツールの必要性

企業経営におけるBIツールの導入効果として、情報を可視化し、データを一貫して整合できるといった点が挙げられます。
情報が可視化できれば、部門や子会社にレポートや書類の提出を指示する必要がなくなります。
データを一貫して整合できれば、現場の担当者からマネジメント層および経営層に至るまで同じ粒度でデータを比較し、原因分析や対応策の検討が可能となります。

また、内部統制の強化や不正のトレースといったガバナンスの観点においては、従来のシステム毎でのファイル管理ではなく、BIを使用することで、物理的なエビデンスの削除ができなくなり、変更履歴なども記録されるようになり、主要データを保護することができます。

2027年のSAP ECC6.0のメインストリームサポート終了に伴い、SAP S/4HANAへの移行を検討している企業も多いかと思います。
言うまでもなく、SAP ERPは経営資源の宝庫です。適切な経営判断を行うために必要不可欠な経営データの中枢であり、BIツールを活用して、経営判断を行うための重要なシステムとなります。
そこで、経営判断を強力に支援可能なSAP ERPと親和性の高いBIツールをご紹介します。

経営判断を支援するSAP ERP対応BIツール ①BusinessSPECTRE(ビジネススペクトル)

SAP ERP専用のBIテンプレートを保有するBusinessSPECTRE(ビジネススペクトル)には、4つの特徴があります。

  • SAP ERP内の特殊データの自動変換
    単純にエクスポートしただけでは使用できないSAP特殊データを自動変換しSAP画面と同じ形式でデータ抽出することが可能です。
  • 差分データ転送によるスムーズな連携
    登録日や変更日、タイムスタンプ・日付などを利用した差分転送機能に加え、特に実現が難しいSAP変更文書機能を用いた差分抽出も可能です。
    日々増加するSAP内業務データ転送の短縮・安定化による運用コストの低減を実現します
  • ノンプログラミングでのデータ連携
    SAPからのデータ抽出から、転送フロー定義、外部DWHの構造生成まですべてノンプログラミングで実現できます。
    SAP独自技術を有さないメンバーでも設定・運用が可能な為、自社メンテナンスによる効率的な業務運用が可能となります。
  • BusinessSPECTREテンプレートによる早期構築
    SAP ERPの多種多様なテーブルのデータ抽出機能をパッケージで提供しており、早期のシステム構築が可能です。
    株式会社オーディオテクニカでは、BusinessSPECTREテンプレートを用いることで、わずか6カ月でBI基盤を構築しています。

また、BusinessSPECTREはサーバーコア課金のため、ユーザーフリーで利用可能なBIツールです。

<参照元URL>
BusinessSPECTRE(ビジネススペクトル)公式サイト:
https://erp.isid.co.jp/solution/sap-bi-businessspectre

経営判断を支援するSAP ERP対応BIツール②Tableau(タブロー)

SAP ERPとの親和性が高いBIツールは多数存在しますが、Tableau(タブロー)を利用すれば経営判断において適確なサポートを得ることができます。
Tableauには3つの特徴があります。

  • ビジュアルベストプラクティスが組み込まれたUIにより誰でも直感的に操作できる
  • 1億件を超える膨大なデータを処理できる(Excelは約100万件が限界)
  • 100万人以上が参加する世界規模のTableauコミュニティでノウハウを共有できる

Tableauは、ほぼすべてのデータソースに接続できます。
データの形式・サイズ・型にかかわらず、オンプレミスでもクラウドアプリケーションでも、あるいはフラットファイルでも利用できます。
さらに、ドラッグ&ドロップ操作によるビジュアライゼーション作成、ワンクリックで行えるAIドリブンな統計モデル作成、自然言語による質問も可能です。
Tableau(タブロー)を利用すれば、大量のデータを直感的かつ効率的に参照でき、迅速な経営判断が行えます。

<参照元URL>
Tableau(タブロー)公式サイト:https://www.tableau.com/ja-jp

経営判断を支援するSAP ERP対応BIツール③Oracle BI(オラクル ビーアイ)

Oracle BI(オラクルビーアイ)の利点は以下の通りです。

  • Excelやcsvなど様々なファイル形式のデータを利用できる
  • 動的にパーソナライズされたダッシュボードを簡単に作成できる
  • マルチデバイス対応であり、画面表示が統一化されていてどのデバイスでも見やすい

データの加工が簡単に行えるため、シンプルで統一感のある画面とすることができ、すぐにデータを把握して分析することが可能です。
画面構成は複雑ではなく簡素化されており、すぐに操作に慣れることができるため、瞬時にレポートを理解して経営判断を下すことができるでしょう。

<参照元URL>
Oracle BI(オラクルビーアイ)公式サイト:https://www.oracle.com/jp/business-analytics/business-intelligence/technologies/bi.html

経営判断を支援するSAP ERP対応BIツール④Qlik Sense(クリックセンス)

Qlik Sense(クリックセンス)は、2つの特徴があります。

  • Qlik独自の連想エンジンによる分析
  • AI アシスタント:Insight Advisorにより、作業の自動化や検索と自然言語による対話機能を実現
  • 完全にインタラクティブなモバイルアナリティクスの実現

従来では気付きにくいデータの関連性も、Qlik独自の連想エンジンにより即座に把握でき、詳細なデータ分析を行うことが可能になります。
また、マルチデバイスにも対応しているので、iPad上でも開発作業を行うことができ、チャートの作成から分析まで場所を問わずに作業することが可能です。

<参照元URL>
Qlik Sense(クリックセンス)公式サイト:https://www.qlik.com/ja-jp/products/qlik-sense

経営判断を支援するSAP ERP対応BIツール⑤Yellowfin(イエローフィン)

Yellow fin(イエローフィン)には3つの特徴があります。

  • WEBブラウザからドラッグ&ドロップでレポートやダッシュボードを作成可能
  • AIがバックグラウンドで常にデータ分析し、異常値をリアルタイムで発見可能
  • モバイルに特化した専用アプリにより、いつでも、どこにいても変化を把握可能

複数の利用者でデータを共有可能であり、セキュリティ面も柔軟に対応しているので、非常に使い勝手の良いBIツールです。

<参照元URL>
Yellow fin(イエローフィン)公式サイト:https://yellowfin.co.jp/

SAP ERP対応BIツールの導入時に注意・検討すべき2つのこと

SAP ERP対応BIツールを導入するときは、以下の2点を注意・検討すべきです。

  • 大量のレポートやダッシュボードを内製すると多くの社内工数が必要となる
  • 外注でレポートやダッシュボードを作成すると多大なコストが発生する恐れがある

そのため、BIツールを導入して経営分析ができるようになるまで、どれくらいの期間やコストが必要なのかあらかじめ計画しておくことが大事です。
コストの最適化にあたり、利用範囲の特定やライセンスの適正化なども視野に入れておきましょう。

まとめ

経営判断を支援するSAP ERP対応BIツールを導入することで、データ分析がより身近なものになります。
経営状況の分析を詳細に行うことで、業務効率の改善にもつながります。
BIツールの導入は、経営判断をサポートし、意思決定スピードを速め、データドリブン経営の実現を可能とします。

当サイトでは、SAP ERP対応のBIツールについて情報収集されている方に向けて、資料をご用意しております。
ダウンロード資料の「BusinessSPECTRE 基本ガイドブック」により、SAPユーザー様がBI基盤を構築するためのヒントを得られればと思います。
ぜひ、ダウンロードページより一度資料をご覧ください。

資料ダウンロード:https://erp.isid.co.jp/download

本記事は2021年5月21日時点の情報を基に作成しています。製品・サービスに関する詳しいお問い合わせは、各製品・サービスベンダーのサイトからお問い合わせください。