SAP BIツールを導入する意味・メリットとは(vol.56)

2021.12.13

SAP ERPユーザであっても、SAP以外のBIツールを利用している、もしくは導入を検討中の企業は多いかと思います。

本ブログでは、既にSAP BIを導入しているもののうまく活用できていない、あるいは、これからBIツールを導入しようと考えている企業向けに、BIツールを導入する意味を振り返るとともに、BIツールを導入することで得られるメリットについて解説します。

*本ブログの「SAP ERP」は、「SAP ERP」および「SAP S/4HANA」を指します。

SAP BIツールを導入する意味を考えよう

SAP ERPには、日々たくさんの業務データが発生し、蓄積されます。それらのデータを活用すればどういったことができるのかを正確に理解できているお客様は少ないのではないでしょうか?
ERPに蓄積されたデータを適切に活用できれば、自社の売上を予測できたり、適切な在庫数量を把握できたりと、業務上見えない課題を見つけ、解決に導くことができます。それらを実現するためのツールが、BIツールです。BIツールといっても、SAP ERPに標準搭載されているBI機能もあれば、SAP以外のBIツールなど数多く存在し、各ツールがそれぞれの特色を生かして課題を解決しています。

一般的に、BIツールを導入する意味として捉えられているのは、ERPデータを活用し、自社のためになるような情報をまとめ、分析し、解決に導くことだと思います。
しかし、BIツールを導入する意味を理解せず、ただ闇雲にBIツールを導入し、結果的にうまく活用できていないケースは少なくないのではないでしょうか?
折角、時間やコストをかけてBIツールを導入しても、それでは勿体ないですよね?
BIツールの導入効果を最大化するためには、BIツールを導入する意味をよく理解し、そのためにはどういったツールが相応しいのか、どういった使い方をすべきなのかをきちんと検討しなければなりません。
そこで、次章では、BIツールを導入する意味を正しく理解するためのポイントを解説します。

SAP BIツールを導入する意味を理解するには

SAP ERPのデータを活用するということは、簡単なようで難しいです。なぜなら、SAP ERPは複雑なシステムであり、データの持ち方も特殊だからです。BIツールの役割は、簡単にERPシステムからデータを抽出/分析でき、自社の見えない課題を発見し、解決に導くような結果を出力できることだと考えています。

単にBIツールを導入するといっても、状況は各社各様で異なるため、導入する意味も違ってくるかと思います。
例えば、BIツールを未導入の企業にとっては、前述した部分がBIツールを導入する意味に当てはまるかと思います。
既にBIツールを導入しており、ある程度分析基盤を確立されている企業にとっては、現行BIシステムの課題を整理し、改善できる点がないかを議論する必要があります。その上で、改善する必要がある機能(例えばフロントと呼ばれるレポーティング部分、DWHと呼ばれるデータ分析基盤部分など)を絞り、それに応じて既存BIツールの機能拡張や新たなBIツール導入による課題対応を検討するとよいでしょう。

BIツールを導入する意味を正しく理解するには、導入したBIツールを“誰が”使用するのかも重要な視点です。結論を述べると、“ユーザ視点で考える”ということが最重要となります。ユーザが何を求めているのかをヒアリングし、整理することで、BIツールを導入する意味がわかってくる/理解が深まるといったことも考えられます。
仮に、ユーザがレポートの操作性に不満を持っていて改善を要求しているケースでは、レポートの操作性だけでなく、機能面/運用面でユーザが足りないと感じていることはないかを把握し、BIシステムに反映するといったことが必要となります。この場合、BIツールを導入する意味は「ユーザの声をシステムに反映すること」に尽きます。この意味を理解したうえで、どういったシステム構成がベストか、どのようなBIツール/機能が最適かを検討することで、後悔しないBIツールの導入(機能拡張)ができることでしょう。

SAP BIツールを導入するメリットとは

本章では、BIツールを導入するメリットを解説します。
※本章で解説するのは、SAP ERPに標準搭載されているBI機能ではなく、SAP ERP外部でBIツールを導入する際のメリットです。

全体的なメリットとしては、BIツールを導入することでERPデータの集約/分析がスムーズに実現できるという点が挙げられます。前述の通り、SAP ERPのデータを活用するということは、SAP ERPが複雑なシステムであり、データの持ち方も特殊なことから、非常に難しいのが実状です。
パッケージベンダー各社が提供しているSAP ERP対応のBIツールは、SAP ERPの仕様を踏まえ、適切なデータ抽出やデータ加工を実現しているため、インターフェースやDWH構築コストの面で非常にメリットがあると言えます。SAP ERP対応のBIツールは、比較的容易かつ短期間で導入することができるため、前章でご紹介した、BIツールを導入する意味を十分理解した上で導入すれば、より効果的なデータ活用が実現できるでしょう。

特に、現在Excelレポートをメインで利用しているSAPユーザにとっては、BIツールを導入するメリットは大きいかと思います。BIツールのレポーティング機能にはWeb上にレポートを出力できる機能があるため、ユーザがそれぞれ必要に応じてWebレポートを参照でき、場合によってはWebレポートをExcelでエクスポートして二次加工するといった使用方法も可能となります。これにより、ユーザ個々のニーズに沿った使い方を実現でき、データ活用の柔軟性が確保されます。また、ダッシュボード形式のレポートや定型レポート/非定型レポートなど、Webレポートのスタイルは様々であり、ユーザのニーズだけでなく、役職や役割に応じたデータ活用が期待できるといったメリットもあります。

まとめ

ここまで、BIツールを導入する意味とメリットについて解説してきました。繰り返しになりますが、BIツールの導入を成功させるためには、BIツールを導入する意味を正しく理解することが重要となります。BIツールを導入したものの上手く活用できない、活用の仕方がわからないといったSAPユーザは特に意識すべきポイントです。BIツールの導入や機能拡張によるデータ活用を成功させるためには、この事前準備をしっかりと行っていただければと思います。

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