SAP Concur とは? 経費精算システム3製品の機能を比較評価(vol.66)

2022.4.4

SAP Concur(コンカー)は、経費精算システムというイメージがありますが、具体的にはどのような製品なのでしょうか?また、SAP Concurの機能や特徴は何なのでしょうか?

本記事では、電子帳簿保存法対応で注目をあびているSAP Concurを中心に、経費精算システム3製品の機能を比較評価します。果たして、SAP Concurより優れている製品はあるのでしょうか?

SAP Concur(コンカー)とは ?

SAP Concurは製品名であり、株式会社コンカー(SAPグループ)が提供しています。
※「株式会社コンカー」は、「Concur Technologies, Inc.」の日本法人であり、
 「Concur Technologies, Inc.」の親会社は、「SAP SE」です。

SAP Concurは、経費精算・出張管理・請求書管理ができるクラウドシステムです。
「出張・経費精算・請求書をペーパーレスにいつでも、どこからでも」をコンセプトに7年連続で国内シェアNo.1を獲得しています。株式会社コンカーは「世界標準の経費精算クラウドシステム」というキャッチフレーズを掲げていますが、標榜する通り、SAP Concurの利用者数は世界で7,500万人以上、約16兆円の経費処理をしています。出張・経費管理システムとして世界で確固たる存在感を持っている製品と言えるでしょう。日本国内でも導入事例は多く、令和3年度の電子帳簿保存法改正への対応や提案を積極的に行っています。いくつかの製品ラインナップがありますが、次章では、その中でもConcur Expense(経費精算)の機能や特徴について解説していきたいと思います。

参照元URL:https://www.concur.co.jp/
      https://www.concur.co.jp/about

SAP Concur Expense(経費精算)の機能と特徴

SAP Concurにおける経費精算システム領域の製品はConcur Expense(コンカー エクスペンス)が該当します。Concur Expenseには、どのような特徴があるのでしょうか?
サイトに記載されている「日本は、いいかげん 経費精算を清算しよう」というメッセージは、日本における経費精算に費やす時間とコストの削減の重要性を提言しています。経費精算を自動化することで、効率化や生産性向上を実現し、日本の働き方を変えていくというコンセプトは、Concur Expenseの特徴と言えます。

では、Concur Expenseにはどのような機能があるのでしょうか?
「ペーパーレス、キャッシュレスで経費精算をスマートに」というキャッチフレーズの通り、経費精算の自動化から全社DX(デジタルトランスフォーメーション)を実現するための機能が提供されています。

経費精算を自動化するスマートフォン連携機能

  • スマートフォンと様々な連携が可能です。
    例えば、タクシーの配車時やホテル手配時には経費明細が自動で取り込まれます。
  • コーポレートカードや店頭でのQRコード決済アプリも、Concur Expenseに連携可能です。
  • 経費申請/承認業務は、パソコンだけでなく、スマホでも簡単に申請/承認が可能です。

4つのレスを機能で実現

  • ペーパーレス:
    紙の領収証や請求書を受け取らず、ペーパーレス化を目指して電子帳簿保存法に対応する
  • キャッシュレス:
    法人カードや各種アプリ/キャッシュレス決裁と連携し、現金で決裁しない経費精算を増やす
  • 承認レス:
    デジタルチェックすることで、承認者の効率をアップさせる
  • 入力レス:
    交通系ICカードなどの連携で、申請者の入力業務を減らす

このように、世界標準の経費精算システムであるSAP Concur Expenseは、経費精算の自動化やDX実現をサポートしてくれます。価格は、大企業向けから中堅中小/ベンチャー企業向けまで様々なラインナップがありますので、下記URLよりご確認ください。中堅中小/ベンチャー企業向けの「Concur Expense Standard」は、月額 29,000円から利用でき、初期設定費用は無料で提供されています。お試し版も用意されていて、見積依頼も簡単にできますので、活用してみてはいかがでしょうか?

SAP Concur Expenseの機能/特徴/価格についてはご理解いただけたかと思います。
しかし、その他に対抗できる経費精算システムは、国内にはないのでしょうか?
次章以降では、経費精算の機能が豊富で導入実績もある2製品をご紹介しながら、比較評価をしていきたいと思います。

参照元URL:https://www.concur.co.jp/expense-management
      https://www.concur.co.jp/perfect-expense

経費精算システムを比較評価1)楽楽精算

楽楽精算は製品名であり、株式会社ラクスが提供しています。
面白い俳優と女優が「らくらくだぁ~」や「わけわかめ!」と演じるTV-CM でおなじみの経費精算システムです。
電子帳簿保存法対応社数No.1、累計導入社数No.1、導入社数9,000社以上の経費精算システムであり、企業を紙のやり取りから解放してくれます。

紙やエクセル管理からの切り替えを得意としており、時間や費用を大幅に削減させています。
例えば、社員数100名の場合だと、経費精算の作業時間を約80%削減し、コストは約80%を削減した実績があります。
幅広い企業で利用可能であり、サポート体制が充実していて、運用が楽で設定の自由度が高いことが選ばれている理由です。会社規模や業種を問わず、幅広い企業の経費精算の効率化を実現できます。

主な機能

  • 経費精算機能
  • 交通費精算機能
  • 請求処理機能
  • 汎用ワークフロー機能
  • 電子帳簿保存法対応機能
  • 自動仕訳から会計システム連携機能

今回は経費精算機能に主眼を置いてご紹介していますが、請求書を発行できる楽楽明細、従業員との労務管理が実現できる楽楽労務など、楽楽精算以外にも様々なラインナップがあります。

楽楽精算の価格は、初期費用:100,000円、クラウド月額費用:30,000円からと低価格なため、大企業向けから中堅中小企業向けまで導入しやすくなっています。自社が利用する場合の費用がわかる料金シミュレーションや、導入までの流れをわかりやすく説明していますので、下記URLよりご確認ください。

楽楽精算は中堅中小企業向けに強いイメージがありますが、大企業向けの導入実績も豊富なようです。

楽楽精算の他に、SAP Concurの経費精算システムである「Concur Expense」のような大企業向けの経費精算システムはないのでしょうか?
次章では、「Concur Expense」の競合と成り得る製品をズバリ、比較評価しながらご紹介いたします。

参照元URL:https://www.rakurakuseisan.jp/

経費精算システムを比較評価2)Ci*X Expense(サイクロス エクスペンス)

Ci*X Expense(サイクロス エクスペンス)は製品名であり、株式会社電通国際情報サービス(略称:ISID)が提供しています。
45年に渡ってグループ経営管理ソリューションを提供してきた知見/ノウハウを活用し、1,000社を超えるクライアントの業務を調査した結果、現場の声から生まれたエンタープライズ向け経費精算システムです。Ci*X Expenseは日本人にとっての使いやすさを徹底的に追求し、グループ経営管理の視点も踏まえた経費精算業務の効率化を目指しています
例えば、外出先からのスマホ活用により、経費精算にかかる時間を約50%削減できます。
また、申請から最終承認までの業務を、承認フローの軽減により、平均10日から7日に削減しました。
複数の企業を横断できるマスタ管理や承認フロー、使いやすいインターフェースと多彩な機能を保有しています。

主な機能

  • 経費精算全般
  • 交通費精算、旅費規程対応、職位の設定をマスタ管理、日当計算の自動化
  • 入力内容の自動サジェスト
  • 入力時アラートの表示
  • 請求業務の電子化・自動化
  • 証憑画像と入力フォームの並列表示
  • 外出先から証憑スマホアップロード
  • 電子帳簿保存法対応
  • タイムスタンプ付与・一括検証
  • JIIMA認証を取得
  • 自動仕訳から会計システム連携機能
  • グループ・マスタの各種連携

また、エンタープライズ企業におけるグループ経営管理の最適化、使いやすさの追求、周辺システムとの連携を強化するCi*Xシリーズもあります。

Ci*Xシリーズ

  • グループ統合会計システム:Ci*X Financials(サイクロス フィナンシャルズ)
  • 汎用ワークフローシステム:Ci*X Workflow(サイクロス ワークフロー)
  • 自動仕訳システム:Ci*X Journalizer(サイクロス ジャーナライザ)

経費精算領域の業務効率化を目指すだけでなく、グループ経営管理業務全般をカバーできるところがCi*Xシリーズの強みと言えます。このような総合力が、エンタープライズ企業向けと言える所以です。

Ci*X Expenseの価格はお問い合わせタイプとなっています。下記URLよりご確認ください。

参照元URL:https://www.isid.co.jp/cix/
      https://www.isid.co.jp/cix/products/expense/

まとめ

SAP Concur Expenseの機能/特徴を中心にご紹介しながら、経費精算システム3製品の機能を比較評価してまいりました。
海外企業の日本法人が利用する場合などは、導入実績が豊富で、世界標準の経費精算システムであるSAP Concur Expenseが良いかと感じました。しかし、楽楽精算やCi*X(サイクロス) Expenseといった国産製品にもそれぞれの良さがあり、得意分野があることをご理解いただけたかと思います。
結論としては、皆さまの会社の経費精算の課題解決ができる製品/サービスを選んでみることが、大切なポイントであると考えております。もし、経費精算システム導入をご検討の際は、本ブログで取り上げた製品も候補にしてみてはいかがでしょう?

 

※本記事は、2022年3月31日時点の情報を基に作成しています。製品/サービスに関する詳しいお問い合わせは、ISIDのWebサイトからお問い合わせください。
https://erp.isid.co.jp/inquiry/

※価格や料金はすべて税別で表記しています。