SAP対応BIツール6製品を徹底評価! 導入前に知っておきたい評価とは?(vol.34)

2021.6.29

SAP ERPと連携可能なBIツールの評価を導入前に知っておきたい!」
このようなご要望にお応えすべく、本記事ではSAP対応BIツール6製品を徹底評価します。
目的や用途に応じた最適なSAP BIツールを見つける一助になれば幸いです。
製品の比較・評価の前に、まずは、BIツールに関する予備知識から解説します。

BIツールの機能と導入効果について

SAP ERPと連携可能なBIツールを導入することで、以下2つの効果を得ることができます。

  • 社内に散在する様々なデータを収集して自由に加工/出力できる
  • ビジュアルなレポートにより異常値を浮き彫りにすることで問題/課題の早期発見ができる

上記の導入効果2点を詳しく解説します。

まず1点目のBIツール導入効果は、社内に散在する様々なデータを収集して自由に加工/出力できるようになることです。
社内に散在する複数システムのデータ収集やレポーティングをマニュアルで対応するとなると手間や面倒が多く、その分時間もかかります。
しかし、BIツールを導入することで、それらのデータを1箇所に集めて、システムを横断して見たい軸で比較したり、Excelでは表現できない見たい形式でレポーティングしたりすることができるようになります。
これにより、データ収集の手間なく、必要なデータを瞬時にビジュアルにレポーティングできるため、成果の確認や要因分析が即座に可能となります。
また、データマイニングなどで深掘りをして詳しいデータ分析をする必要があるとしても、BIツールを使用すれば、高度な専門知識がなくても分析を行うことができます。

2点目のBIツール導入効果は、ビジュアルなレポートにより異常値を浮き彫りにして問題/課題の早期発見が可能となることです。
BIツールはデータを可視化-抽出したデータをグラフなどでわかりやすく表現-することができます。
データの可視化により分析結果から異常値を浮き彫りにすることができるため、潜在していた問題/課題点を早期に発見し、各部署も必要性や緊急性を加味した迅速な対応が可能となります。

SAP ERP Central Component6.0(以下、ECC6.0)ユーザー企業は、2027年に控えたメインストリームサポート終了に伴い、SAP S/4HANAへの移行を検討しなければなりません。
当然、SAP S/4HANAへの移行と併せて、BIツールの移行も考えなければなりません。
そこで、SAP ERPとの連携実績が豊富なBIツールに絞り、評価していきたいと思います
(以下、SAP対応BIツール評価)

SAP対応BIツール評価①BusinessSPECTRE

まず、1つ目に紹介するのは、BusinessSPECTREです。
BusinessSPECTREは、SAP ERPに格納された大量のデータを簡単な設定でMicrosoft SQL Serverに抽出するツールです。
データ抽出のみならず、固定帳票のテンプレートやノンプログラミングでユーザーが自由に軸や条件を設定できる自由分析レポート機能も提供しています。

SAP S/4HANAとも連携可能なBusinessSPECTREは、以下3点の特徴があり、評価が高いBIツールです。

  1. ECC6.0上のデータや帳票系アドオンを削減することができる
    BusinessSPECTREを導入することで、ECC6.0上のデータや帳票系アドオンをSQL Serverに移行できます。
    これにより、SAP S/4HANA移行の際には、最低限のデータやアドオンのみを移行すればよいため、コストやダウンタイムを低減できます。
  2. テンプレートを活用し、短期間で導入することができる
    通常のBIツール製品は、要件定義~レポート・テーブル定義・キューブ設計、SAP解析、I/F設計~プログラム開発・テストを行う必要ありますが、Business SPECTREはデータ抽出からレポートまで構築済みのため、最短1ヶ月ほどで導入可能です。
  3. 現場の見たいと内部統制(データマネジメント)を両立できる
    「部門ごとに見せる数字は制限したいけど、分析の自由度は与えたい!」という要望を実現すべく、エンドユーザーによるWebブラウザからの多軸分析を可能としつつも、レポート管理者がエンドユーザーに許可する操作を詳細に定義可能な仕組みを実現しています。

参照元URL(BusinessSPECTRE公式サイト):
https://erp.isid.co.jp/solution/sap-bi-businessspectre

SAP対応BIツール評価②SAP BusinessObjects Business Intelligence

2つ目におすすめするBIツールは、BusinessObjects Business Intelligenceです。
KPIを一元管理でき、表示レスポンスの速さが特徴です。

  • 利用する側が自由に分析資料を作成することができ、シンプルで使いやすい
  • ECC6.0との親和性が高く、リアルタイムなデータ分析が可能となる

シンプルなので初心者でも利用することができ、詳細なデータの資料もスピーディーに正確に行えることが期待できます。
また、「豊富なコネクターを持ち、見たいデータのビジュアライゼーションも好きな形で見ることができる」という評価もありました。好きな形でビジュアライゼーションができるということは、目的に応じた分析ができるということなので、効率化や問題解決のスピード向上も図れるはずです。
目的/状況に応じたリアルタイム分析などを行いたい企業におすすめできるBIツールです。

参照元URL(SAP BusinessObjects Business Intelligenc公式サイト):
https://www.sap.com/japan/products/bi-platform/features.html

SAP対応BIツール評価③Oracle Business Intelligence

3つ目におすすめするBIツールは、Oracle Business Intelligenceです。
Oracle Business Intelligenceは、高い拡張性の実現を目的としています。
特徴として、以下3点が挙げられます。

  • データ・アクセスと計算処理を一元化することで、企業内の誰もが場所を問わず、任意の形式で、あらゆる情報を使用できる
  • アクセス、分析、情報配信オプションの包括的な補完をサポートし、すべてが完全に統合された1つのWeb環境を実現している
  • チャート、ピポット、テーブル、レポート、視覚に分かりやすいダッシュボードを簡単に作成することができる

組織内で同じ基礎データを作成するには、通常、異なるニーズやアクセス方法を使用しなくてはなりませんが、Oracle Business Intelligenceならすべてのコンポネートが1つの共通アーキテクチャで統合されているため、シームレスで直感的にデータ作成が行えます。
また、完全に制御された安全な環境で操作できることも評価が高いポイントです。

参照元URL(Oracle Business Intelligence公式サイト):
https://www.oracle.com/jp/business-analytics/business-intelligence/technologies/bi.html

SAP対応BIツール評価④IBM Cognos Analytics

4つ目におすすめするBIツールは、IBM Cognos Analyticsです。
IBM Cognos Analyticsは、IBM Cognos Business Intelligence の後継バージョンであり、レポート作成、モデリング、分析、ダッシュボード、ストーリー、イベント管理を統合した包括的なBIソリューションです。
特徴として、以下4点が挙げられます。

  • AIを活用したデータ準備によって、データをクリーニングする時間を節約できる
  • AIを活用し、データ探索の自動化ができる
  • 自動的ダッシュボードを容易に作成できる
  • モバイル・アプリケーションによりスマートフォンからデータへのアクセスとアラートの受信ができる

AIを使用してデータ内に隠された真実を発見できる点や豊富な機能を備えたダッシュボードによりデータをドラッグアンドドロップして自動的に視覚化できる点なども評価が高いポイントです。

参照元URL(IBM Cognos Analytics公式サイト):
https://www.ibm.com/jp-ja/products/cognos-analytics

SAP対応BIツール評価⑤Microsoft Power BI

5つ目に紹介するのは、Microsoft Power BIです。
Microsoft Power BIは以下3つの特徴があります。

  • エンタープライズ規模のセルフサービス分析ができる
  • AI機能やExcel連携機能などスマートなツールを使用できる
  • 業界をリードするデータセキュリティ機能によりセキュアなデータ分析ができる

Microsoft Power BIの評価は、以下の通り好評です。

  • 『2021 Gartner Magic Quadrant for Analytics and Business Intelligence Platforms』において、Microsoftは14年連続でリーダーとして評価されている
  • Microsoft AIを活用することでデータ サイエンティストでなくても高度な分析ができる
  • Azure Data Lakeを使用したビッグデータ分析ができる

Microsoft Power BIは、ビッグデータ=会社の資産を最大限に活用できるので、多種多様で膨大なデータを組み合わせた分析を行いたい企業におすすめです。

参照元URL(Microsoft Power BI公式サイト):
https://powerbi.microsoft.com/ja-jp/

SAP対応BIツール評価⑥Dr.Sum

6つ目のおすすめのBIツールは、Dr.Sumです。
Dr.Sumは、社内に散在するあらゆるデータを収集し、リアルタイムで高速集計、そのデータを分析・可視化することで、ビジネス戦略における素早い意思決定を支援してくれます。
Dr.Sumは、以下の評価を得ています。

  • 『日経コンピュータ 顧客満足度調査 2020-2021 データ分析・利活用支援ソフト/サービス 部門』で1位を獲得
  • インメモリエンジンにより大容量データを超高速に集計
  • Excel、Webブラウザ、ダッシュボードのI/Fを備え、専門知識を必要とせずに誰でも使える

変化に迅速に対応したい企業は、Dr.Sumの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

参照元URL(Dr.Sum公式サイト):
https://www.wingarc.com/product/dr_sum/index.html

まとめ

SAP対応BIツールについて徹底評価してきました。BIツールを使用することで、より細かなデータ分析を行うことができるようになります。微細な変化を捉えることで、迅速な対応を可能とします。
経営分析の高度化に向け、SAP対応BIツールの評価を元に導入を検討してみてはいかがでしょうか。

当サイトでは、SAP対応BIツールについて情報収集されている方に向けて、資料をご用意しております。
ダウンロード資料の「BusinessSPECTRE 基本ガイドブック」により、SAPユーザー様がBI基盤を構築するためのヒントを得られればと思います。
ぜひ、ダウンロードページより一度資料をご覧ください。

資料ダウンロード:https://erp.isid.co.jp/download

本記事は2021年5月12日時点の情報を基に作成しています。製品・サービスに関する詳しいお問い合わせは、各製品・サービスベンダーのサイトからお問い合わせください。