SAP 移行時に活躍するツール3選と導入事例を解説(vol.31)

2021.6.8

2027年のSAP ERPメインストリームサポート終了に伴い、SAP S/4HANAへの移行を検討している企業も多いことでしょう。

しかし、移行の進め方や投資対効果がわからなかったり、社内リソースだけでは移行を実現できないといった悩みを抱えている企業も多いのが実状です。

そんな時に、活躍するのがSAP移行支援サービスを提供している各社の使用する移行支援ツールです。
こうしたツールを使用することで、プロジェクトのリスクや、コスト、期間の大幅な削減し、迅速で安全な移行を実現させることが出来ます。
今回はそんな移行支援ツールやツール導入事例を解説します。

SAP移行支援ツール①「Panaya」

SAP S/4HANAへの移行時に活躍する支援ツールの1つめは、ISIDがご提供しているPanaya(パナヤ) (以下、Panaya)です。Panayaは3つのサービスでSAP S/4HANAの移行を支援しています。

  1. Panaya S/4 PreAssess(プリアセス)
  2. Panaya S/4 Assess(アセス)
  3. Panaya S/4 Convert(コンバート)

SAP S/4HANAへの移行をお悩みの企業には、Panaya S/4 PreAssess(プリアセス)がおすすめです。
なぜなら、SAP S/4HANA移行に影響のあるアドオンや概算工数をわずか2週間で安価に把握することが可能であるためです。
Panaya(パナヤ)を利用する企業側の作業もわずか2時間ほどで済むため、スピード感のある作業が実現できます。

SAP移行支援ツール「Panaya」活用事例① 日本電気株式会社

SAP移行支援ツールであるPanayaの活用事例として、日本電気株式会社(以下、NEC)の事例をご紹介します。
まずは、結論を事実ベースでお伝えします。

  • 精度は驚異の98%
  • 自動化ツールで影響分析は1/4
  • テスト工数を30%削減

NECはPanayaのS/4 Convertを導入しました。
当初は経験豊富な技術者チームがSAPの標準ツールを用いてアセスメントに要した期間は約2か月を要しました。
しかしPanaya S/4Convertを使った結果、同じ分析を2週間という1/4に短縮できました。
期間が短縮されるだけではなく、精度は驚異の98%となっており、非常に高精度/スピードなSAP移行を推進された事例です。

また、Panayaはテストで発見できなかった20件以上の修正ヶ所を指摘できました。
加えて、SAPの標準ツールによる解析では発見できなかったチェック対象外の”権限”の影響箇所等も多数指摘するという、PanayaのS/4Convertの精度が裏付けられる結果を出しています。

PanayaのS/4 Convertは1回の分析時間はわずか48時間です。
さらに、何度でも活用が可能です。これが圧倒的な期間短縮(工数削減)の実現に繋がっています。

テスト工程後の実際のテストフローにおいても、Panayaのベンチマークにより平均30~40%の工数削減を実現しています。NECは、Panaya導入により修正作業と単体テストの工数を約30%削減することに成功しました。

参照元:ISID 社事例紹介
https://erp.isid.co.jp/casestudy

SAP移行支援ツール「Panaya」活用事例② 大和ハウス工業株式会社

SAP移行支援ツールであるPanayaの活用事例の2つめとして、大和ハウス工業株式会社(以下、大和ハウス工業)の事例をご紹介します。
こちらはSAP ECC6.0におけるEhP適用での事例です。
まずは、結論を事実ベースでお伝えします。

大和ハウス工業はPanayaの影響度分析ソリューションを導入しました。
2013年当時の、最新バージョン(EHP6) へのアップグレードの際、同社の情報システム部社員も『感覚値で 80%以上の削減効果』と話しており、2017年の最新バージョン(EHP8)へのアップグレードもわずか2カ月で完了させています。
また、Panayaのテストソリューションの導入により、テスト作業の自動化で想定工数の40%も効率化に成功することが出来ました。

参照元:ISID 社事例紹介
https://erp.isid.co.jp/casestudy

SAP移行支援ツール②「Syniti」

SAP移行時に活躍する支援ツールの2つめは、Synitiです。Synitiは、SaaS型クラウドサービスの形態で利用できる、SAP S/4HANAへのデータ移行ツールです。
Synitiは、SAPのグローバルソフトウェアパートナーです。

70%以上ものSAP ERP顧客を抱えており、SAP S/4HANAへのマイグレーションのソリューションとして採用されている、グローバルデータマネージメントソリューション企業です。特徴は、以下の2つです。

  1. SAP製品群の標準データテーブルをテンプレート化している
  2. 8つの標準ステップが製品に組み込まれている

Syniti1つめの特徴は、SAP製品群の標準データテーブルをテンプレート化しています。
これにより、抽出・変換・登録などのETLツールとの差別化を可能にし、マッピング作業の工数を軽減することができます。

Syniti2つめの特徴は、8つの標準ステップが製品に組み込まれていることです。
Synitiは20年以上のデータ移行ノウハウを有しており、データ移⾏に関連する担当者それぞれのタスクと、8つの標準ステップが製品に組み込まれています。
また、データ移⾏、データ管理のプロセスを全て Syniti 上で実施することで、リアルタイムでの作業進捗や承認履歴の可視化が可能となり、データのガバナンスにも貢献します。

参照元:Syniti公式サイト
https://www.syniti.jp/

SAP移行支援ツール「Syniti」活用事例① 伊藤忠商事株式会社

Synitiの日本国内第1号ユーザーは伊藤忠商事株式会社(以下、伊藤忠商事)です。Synitiの活用により旧システムからの効率的なデータ移行プロジェクトを進めています。

伊藤忠商事は約50拠点で使っているSAP ECC 6.0を、SAP S/4HANAに移行を開始。
2020年6月上旬から、同社では、Syniti上に構築するテンプレートや8つの標準ステップに大きな効果を期待し、採用に至りました。

今後はグローバルなDXプラットフォームの構想下において、海外拠点のサブシステムにある膨大なデータとのシームレスな統合においても活用を見据えています。

参照元:Syniti公式サイト
https://www.syniti.jp/assets/press_syniti_sap_now_itochu_20200709_fin2.pdf

SAP移行支援ツール3.「ReSQ」

SAP移行時に活躍する支援ツールの3つめは、ReSQです。

ReSQはEY社が提供しており、同社はSAPのグローバルで豊富な導入実績を持ち、この実績をベースとした方法論、各種導入ツールを備えています。
特徴は以下の2点です。

  1. SAP S/4HANAへの移行診断およびプログラム修正にける独自ツールを保持。
  2. ReSQツールはSAP S/4HANAの移行診断を行い、さまざまなメリットとバリューを提供。

SAP S/4HANAへの移行診断およびプログラム修正における独自ツールを活用することで、短期間かつ安全なSAP S/4HANAへの移行を支援することが可能になります。
また、ReSQツールはSAP S/4HANAの移行診断により、移行に伴うリスクを事前に特定。さらには、ROIに基づく投資判断の基礎情報も得ることができます。

参照元:EYツール“ReSQ”を使用したSAP S/4HANA®の移行支援
https://www.ey.com/ja_jp/consulting/tech-s4-hana-resq

SAPの移行時に活躍する移行支援ツール3選と導入事例 まとめ

SAPの移行の際に使うツールとそれぞれの特徴は以下の表を参照ください。

SAP移行支援ツール 特徴 導入事例
Panaya 精度は驚異の98%
自動化ツールで影響分析は1/4
テスト工数を30%削減
日本電気株式会社
大和ハウス工業株式会社
Syniti

SAP製品群の標準データテーブルをテンプレート化している

8つの標準ステップが製品に組み込まれている

伊藤忠商事株式会社
ReSQ SAP S/4HANAへの移行診断およびプログラム修正にける独自ツールを保持。
ReSQツールはSAP S/4HANAの移行診断を行い、さまざまなメリットとバリューを提供。

2027年のSAP ECC6.0のメインストリームサポート終了に伴い、最新版のSAP S/4HANAに移行を検討している企業も多いでしょう。そんな時に、活躍するSAP移行支援ツールを3つご紹介しました。

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資料ダウンロード:https://erp.isid.co.jp/download

本記事は2021年4月4日の情報を基に作成しています。
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